関東では珍しい放牧酪農を行っている牧場で搾乳された生乳を用いたチーズです。青々とした草を食んだ牛達から搾った生乳で作ったチーズは格別の美味しさです。
チーズはワインに合わせる、と考える方も多いと思いますが、日本酒とも相性が良いことをご賞味いただき実感していただきたいです!
こちらは、勝馬蹄・月利根・白霞・黄昏富士・暁富士の5種セット。製造工程の違いによる風味の違いをお楽しみください。
<各チーズの特徴>
勝馬蹄
酸凝縮タイプ、約1週間熟成。白霞と同じような作り方で風味も似ていますが、白霞より表面積の割合が多く、竹炭を全体にまぶしているため、組織が締まっています。時間の経過によって変化する食感をお楽しみいただけます。
月利根
ウォッシュタイプ、約6週間熟成。最初に、リネンス菌(納豆菌と同じ枯草菌の仲間)による香りが鼻を抜け、強い刺激を感じます。むっちりやわらかい食感とクリーミーでまろやかなミルクの味わい、そして鼻の奥の方で感じる地酒の香りが刺激をマイルドに包み込み、長い余韻を楽しむことができます。
白霞
酸凝縮タイプ、約1週間熟成。ヨーグルトをぎゅっと固めたような爽やかな酸味とミルクのやさしい味わい、そして酵母による醸造香がかすかに鼻腔をくすぐります。季節によって変動する生乳の乳質の違いをお楽しみいただけるチーズです。
黄昏富士
ハードチーズの日本酒漬け、熟成期間6か月以上+日本酒漬け期間1か月。ハードチーズで少し固く、うまみが凝縮しています。チーズを6か月熟成した後に日本酒に漬け込むという少し珍しい製法を取っており、日本酒にあう商品になっています。
暁富士
ハードタイプ、約10か月熟成。ナッツと干し草のような香ばしさに、ほんのり感じるミルクの甘み、長期熟成によってじっくり形成されたコクとうまみがギュッと凝縮しています。
株式会社石山生産獣医科 代表取締役
有限会社ますよし 取締役
石山 大
農学部獣医学科 2008年卒業
良質の生乳を生産するため、酪農家さんと協力しながら、牛の健康管理を行っています。牛に与える餌の種類や量、飼養管理を変更すると健康状態や生乳の成分も変化するため、生乳の品質を管理するためには、牛のデータを分析することが重要です。牛の繁殖管理の仕事の傍ら、プログラミングで牛の多量の情報を処理し、視覚的に分かりやすいデータを作成しています。酪農家さんと一緒にその結果を見て、餌の献立などを調節することで、生乳の品質向上を目指しています。
今後の展望としては、獣医師が不足している地域でも安心して酪農を行えるように、得られるデータを有効活用した牛の遠隔健康管理サービスを作りたいと考えています。